2021.05.30 15:00金子みすゞのおいたちの詳細 (深沢通信No.2より)童謡詩人金子みすゞ(本名 金子テル)は、1903年(明治36年)4月11日、山口県大津郡仙崎村で生まれました。父の庄之助は渡海船の仕事をしていましたが、母ミチの妹フジの夫であり上山文英堂を営む上山松蔵の勧めで書店の支店長として満州に単身赴任し、みすゞが2歳の時、31歳の若さで亡くなりました(急性脳溢血説が有力)。そして翌年、2歳年下の弟正祐が子供のできなかった松蔵夫婦のところに養子に行き、母ミチは金子文英堂という本屋を開いて一家を支えることになりました。みすゞは、小学校・女学校共に大変優秀な生徒で、本が好きで内向的ではありますが、心豊かで友達を愛し礼を尽くす優しい性格で、女学校では憧れの的だったそうです。大正7年母の妹フジが突然の病で亡くなり、翌大正8...